『クマ、石。(猟師の肉は腐らない…小泉武夫著)』
イノシシ相手には、非常に勇敢な猟師の忠犬クマは、マムシが大の苦手で、それに気づいた飼い主が、止まるように指示を出すのが、冒頭の言葉です。
「石」というのは、「ジッとしていろ」という意味なのだそうです。
言葉が通じないのに、見事なコミュニケーションですね。
猟をするのにも、山の中に生活するのにも、忠犬は不可欠のようです。
電気やシャワートイレが当たり前な生活をしている筆者が、猟師の肉は腐らないという小泉武夫教授の書いたサバイバル体験記をみていると様々なカルチャーショックを受けました。
阿武隈地方のとある場所には、豊かな生活があったのです。
しかし、そのドキュメントの一つ一つが生々しく、「今の自分なら何日耐えられるだろうか?」と感じるものだったからです。好奇心先行の人は、サバイバルに向いているかも知れませんね。
小泉武夫教授は、現地で、マムシに噛まれたり、スズメバチに刺されたりして、結構、痛い目にあっているのですが、その度に、現地の猟師が適切な処置をして事なきを得ていたと記しています。
このサバイバル術はすごいですね。機会があればご一読下さい。