『人間は、自分自身の人格的な欠陥を意欲的に正し、素早い、目に見えた進歩を遂げたとき、それに見合った速やかな環境の変化を体験することになります。 ジェームズ・アレン『「原因」と「結果」の法則』(サンマーク出版)』
少しでも進歩したいと願う人にとって「速やかな環境の変化」は、期待したい理想的なモノなのかも知れません。
でも、それは、単なるラッキーに終わる可能性もあります。
また、自分の努力の積み重ねも再現性もありません。
他力本願が主体の考え方では、自立したいと考えていても、実現から遠のいてしまう懸念があります。
このフレーズの教訓を生かして実践していきたいと思います。
それは、「自分自身の人格的な欠陥を意欲的に正」すことからはじめるというのですね。
自分の無意識の領域の意識化ですね。
前提のくふうとしては、自己受容でしょうか。
人間は、自分の欠点を見るには勇気が必要です。
そのエネルギーを得るためにも、良い点も悪い点も、包み込んで、受容する所からがスタートと考えています。
自分の欠点に気づくこと、それを直視すること、さらに、改善する事への道筋を考える必要がありますね。
それにより、それまでとは違う、何かの進歩が始まるというのです。
むしろ、「速やかな環境の変化」のためには、「急がば回れ」というような、アドバイスだと受けとめました。
付け焼き刃や他力を借りて局面を乗り切るたくましさも否定しませんが、この思考も大切ですね。
ジェームズ・アレン(James Allen、1864年11月28日 - 1912年)はイギリスの作家である。自己啓発書と詩によって知られる。
来歴
ジェームズ・アレンはイングランド中部のレスターに生まれた。生家は小さな事業を営んでいたが破産した。父は事業を再興し家族を呼び寄せる目的でアメリカに渡るが、アレンが15歳の時に強盗に襲われ命を落とす。アレンは父親の死によって退学を余儀なくされ、イギリスの製造工場などで様々な仕事をして家族を支えた。
作家となる前は大企業の秘書として働いていたが、レフ・トルストイの書物に啓発され38歳から著作に専念し、最初の著書From Poverty to Powerを出版後、デヴォンの町イルフラクームの小さなコテージに、妻リリー・L.アレンと娘のノーラと共に会社を辞めて移り住んだ。9年間で19冊の本を書き、同時に雑誌The Light of Reasonを発行した。
2冊目の著書で代表作であるAs a Man Thinkethは自己啓発書の原点であり、デール・カーネギー、アール・ナイチンゲールなどに大きな影響を与えた。同書は約1世紀前の1902年に書かれた書物であるが現在も世界中で売れ続けている。聖書につぐロングセラーの一つと言われており[1]、日本でも50万部を超えるベストセラーである。