「私は(I)このように感じる。」
「私は(I)このようになった方が嬉しい。」
などという、Iメッセージも歪んで相手に伝わってしまうことがあります。
Iメッセージには、私(I)に主権がありますから、口論が避けられるというメリットがあります。
しかし、相手への願望や小言が入っていて、繰り返されると、相手の拒否の対象に登録されてしまい、逆効果になってしまうのです。
相手が聴く耳を持たないテーマは、相手の問題で、相手は少なからず「自責の念」を持っている可能性が考えられます。もしかしたら、傷口が広がっているかも知れません。小言や願望は、その傷口の塩になりかねません。
Iメッセージで、対話の糸口が見えてきた時に、相手の心の傷に塩を塗り込んでしまうと逆効果どころか、心のシャッターを閉めてしまいかねません。ですから、要注意なのです。
「私は、このようになっているのが大好き」や「私は、このようになると嬉しい」程度にとどめておくのが有効なコミュニケーションに発展する糸口になるように思います。
利害関係が大きいと余計に、ネチネチではなくドライなコミュニケーションが必要になるのですからね。