ソクラテスは、哲学者として有名すぎる存在です。
当時のギリシャの中でも多くの哲学者がいたのでしょうけれど、彼が後世まで名を残すコトになったのかを考えると実に不思議です。
その思想は、弟子の哲学者プラトンやクセノポンなどの著作で世に広く知られるようになったそうですね。
また、釈迦、キリスト、孔子と並び四聖人(四聖フォーセイント)に数えられる存在でもあります。この4人の考え方を参考にしながら生きている現代人が多いのですね。
これを考えると、人間は、彼が生きていた紀元前400年代の世界とさほど変わらないのかも知れませんね。
また、ソクラテスにはクサンチッペという妻がいました。
『ぜひ結婚しなさい。よい妻を持てば幸せになれる。悪い妻を持てば私のように哲学者になれる』
ソクラテスが言ったとされるフレーズの「悪い妻(クサンチッペ)」が彼を哲学者として立たしめた、立役者というコトになります。
今の私からは、真偽のほどはわかりません。
いずれにしても、夫婦の組合せというモノは、他人からは理解できるほどスッキリしたモノではありませんね。
ソクラテスはソクラテスなりの幸福を感じながら生きていたのだと思います。
伝わっている話に、「無知の知」という概念があり、「自分はまだまだ何も知らない」という謙虚さがソクラテスの中にあったようです。
自慢話ばかりをしていると、周囲から実態とのギャップを測られたり、それなりの取り扱いを受けてしまうものです。知らないのは自分ばかりというコトになりますね。
等身大の自分の表現と、「自分はまだまだ何も知らない」というスタンスで自然体に振る舞いたいですね。