『権威とは一種の優しさです。人の心を暖め、やる気を起こさせ、何とかしてその心に届こうとする優しさの一念に触れた時、人は安心し、感謝し、恐縮し、更に、服従せざるを得ない思いを抱くでしょう。権威とは本来そういうものです。…(藤木三郎著『神の風景208p』)』
身近な権威は、医師なのかも知れませんね。
生化学検査や画像診断から医療方針が提示されると、ほふり場に引かれる羊のように、別な選択が難しくなる人が多いことでしょうね。
または、先生と呼ばれる存在かも知れません。
ある分野で、自分よりも長けていると感じると、「それでも…」とか「恐れながら…」とは申し上げにくいこともありますね。
人によっては、「家庭内大蔵省」であったり、「かみさんという名のかあちゃん」であったりするのですね。
自分には、一切の権威はないと感じている人も多いようですが、一人一人、それなりの権威はあるのですね。
それを等身大に生かすかどうかという課題がありますね。
多くのトラブルは、自分の範囲を超えた部分を力で押し切るという所から始まるように考えています。
これこそ、権威を権力が乗っ取るという現象ですね。