「その時、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を1リトラ持ってきて、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった。(ヨハネ伝12:3)新共同訳」
当時の香油は、陶器の器に入れられていたようです。
ですから、中味を出そうとすると容器を壊す必要があったのです。
人間には防衛本能があり、できるだけ現状を維持して、けがをしないようにとか、病気にならないようにとか、樹にぶつからないようにとか自分なりの意識をもって行動します。
でも、安全な何事も無い一生を過ごす人は、非常に希でしょうね。
時には、事故に遭ったり、骨を折ったりすることもでてくることでしょう。
でも、そのネガティブに感じられるコトを通じて、自分の付き合う範囲や、世界観が変わったりするのです。
ナルドの香油が、香り立つためには、器の傷が必要だったように、人が味わう傷が祝福につながっていると考えられれば、傷つくことは極端に恐れなくても良くなりますね。
だからって、自傷行為に走ったり、無謀なことをするのはご用心ですよ。
多くの人は、心に傷を抱えていますから、その傷から平安と祝福が染みこんでくるのですね。