永遠の幸福マインドで今ココを生きる diary

肉体的せかいのおわりを乗りこえる方法 幸福を科学ではなく実感するチャレンジ イエスをメシアと信じることから始まる平安体験の探求と気づきメモ by Davi Blackstone

経済的・政治的バビロンの崩壊後半 ヨハネの黙示録18:9-24

『9 彼女と淫らなことを行い、ぜいたくをした地の王たちは、彼女が焼かれる煙を見ると、彼女のことで泣いて胸を打ちたたく。
10 彼らは遠く離れて立ち、彼女の苦しみに恐れをなして、「わざわいだ、わざわいだ、大きな都、力強い都バビロンよ。あなたのさばきは一瞬にしてなされた」と言う。
11 また、地の商人たちは彼女のことで泣き悲しむ。彼らの商品を買う者が、もはやだれもいないからである。
12 商品とは、金、銀、宝石、真珠、亜麻布、紫布、絹、緋色の布、あらゆる香木、あらゆる象牙細工、高価な木材や青銅や鉄や大理石で造ったあらゆる器具、
13 シナモン、香料、香、香油、乳香、ぶどう酒、オリーブ油、小麦粉、小麦、家畜、羊、馬、馬車、奴隷、それに人のいのちである。
14 「おまえの心が欲しがる果物は、おまえから遠ざかり、ぜいたくな物や華やかな物は、すべておまえから消え失せて、もはや決して見出すことはできない。」
15 これらの物を商って彼女から富を得ていた商人たちは、彼女の苦しみに恐れをなして、遠く離れて立ち、泣き悲しんで言う。
16 「わざわいだ、わざわいだ、大きな都よ。亜麻布、紫布、緋色の布をまとい、金、宝石、真珠で身を飾っていたが、
17 あれほどの富が、一瞬にして荒廃に帰してしまった。」また、すべての船長、その場所を航海するすべての者たち、水夫たち、海で働く者たちもみな、遠く離れて立ち、
18 彼女が焼かれる煙を見て、「これほどの大きな都がほかにあっただろうか」と叫んだ。
19 彼らは頭にちりをかぶり、泣き悲しんで叫んだ。「わざわいだ、わざわいだ、大きな都よ。海に船を持つ者たちはみな、ここでその繁栄から富を得ていたのに、その都が一瞬にして荒れ果ててしまうとは。」
20 「天よ、この都のことで喜べ。聖徒たちも使徒たちも預言者たちも喜べ。神があなたがたのために、この都をさばかれたのだから。」
21 また、一人の強い御使いが、大きいひき臼のような石を取り上げ、海に投げ込んで言った。「大きな都バビロンは、このように荒々しく投げ捨てられ、もはや決して見出されることはない。
22 竪琴を弾く者たち、歌を歌う者たち、笛を吹く者たち、ラッパを鳴らす者たちの奏でる音が、おまえのうちで、もはや決して聞かれることはない。あらゆる技術を持つ職人たちも、おまえのうちで、もはや決して見出されることはない。石臼の音も、おまえのうちで、もはや決して聞かれることはない。
23 ともしびの光も、おまえのうちで、もはや決して輝くことはない。花婿と花嫁の声も、おまえのうちで、もはや決して聞かれることはない。というのは、おまえの商人たちが地上で権力を握り、おまえの魔術によってすべての国々の民が惑わされ、
24 この都の中に、預言者たちや聖徒たちの血、また地上で屠られたすべての人々の血が見出されたからである。」 ヨハネの黙示録18:9-24新改訳2017』

大バビロンは、神に敵対する経済的・政治的システムです。その崩壊についての後半を取り上げます。

「彼女と淫らなことを行い、ぜいたくをした地の王たち」については、ヨハネの黙示録17:16に登場する10人の王たちよりも広い意味での王たちを意味しています。不品行、好色(淫らなこと)とは、反キリストと親密な関係にあったことを示す言葉です。その関係から、地上の王たちは、その関係によって莫大な利益を得るのです。

ですから、大バビロンの崩壊は、とても大きな嘆きになることでしょう。

王たちは、大バビロンが火で焼かれる煙を見ます。それは、火によって破壊され王たちは、泣き(大声を上げて)、悲しみます。この時点での大バビロンの崩壊は、反キリストの滅亡を意味します。反キリストから富と権威を受ける王たちは、それを失う事への嘆きであり、極めて利己的な性質のものです。

王たちが、非常に恐れるには理由があります。遠く離れて立つのが、恐れている証しであり、自分も裁きに巻き込まれることのないようにするためなのです。彼らには、これまで大バビロンは非常に力強い都だと信じていたのが、大バビロンよりも力強い方がおられることが明らかになるのです。それは、衝撃的な想いに駆られても無理はないですね。

大バビロンの崩壊は、確実で、徹底的なものです。「わざわいだ、わざわいだ、大きな都よ。」と2度繰り返されているのが強調表現です。

そして、大バビロンの崩壊は、瞬時に起こります。

その嘆きは、商人たち(11-17)にも広がります。政治と経済は、密接に結びついています。歴史を見ても、政治が崩壊すれば、経済不況がやって来ます。つまり、彼らは、市場を失うから嘆くのです。

『17 また、その刻印を持っている者以外は、だれも物を売り買いできないようにした。刻印とは、あの獣の名、またはその名が表す数字である。 ヨハネの黙示録13:17』

彼らは、獣の刻印で、商取引を制限するのですが、その逆転現象がここで起きるのです。これこそ、神の仕込みによる皮肉です。大バビロン崩壊により、反キリストに従う者たちは、経済活動ができなくなります。

大バビロン崩壊の前は、国際貿易が活発に行われます。ここには、富のある国が所有する代表的な商品が列挙されています。膨大な在庫ですから、ため息どころではないでしょう。

それは、金、銀、宝石、真珠、亜麻布、紫布、絹、緋色の布、あらゆる香木、あらゆる象牙細工、高価な木材や青銅や鉄や大理石で造ったあらゆる器具、
シナモン、香料、香、香油、乳香、ぶどう酒、オリーブ油、小麦粉、小麦、家畜、羊、
馬、馬車、
奴隷、人のいのち、などです。

奴隷の存在は、世界中で大患難時代にまで続きます。今日でも、多くの奴隷が存在しています。人のいのちは、お金で売買されています。

この時には、美食家が渇望する食物はなくなり、豪華な衣装も取り去られるのです。

商人たちは、大バビロンとの取引によって富を得ますが、彼らは、かつてなかった経済不況に直面し、泣き悲しみます。彼らは、遠く離れて立ち、王たちと同じような言葉を口にすることになります。

ここでも、「わざわいだ、わざわいだ、大きな都よ。」が2度繰り返されます。繁栄していた大バビロンを惜しみながら嘆くのです。

これは、ヨハネの黙示録17:4の宗教的バビロンの描写と似ています。

大バビロンは、富によって商人たちを誘惑するのです。

海で働く人たち(17b-19)も遠く離れて立ち大バビロンの栄華が消え去るのを嘆きます。

ひとつは、船長、船客(航海する者)、水夫など、商品を海洋輸送する人たちなのでしょう。輸送する商品がなくなるので、嘆くことになるのです。

もうひとつは、漁師たち、真珠取りたち、などが考えられます。それは、自分たちが獲ったものを買ってもらえなくなったからという状況が考えられます。

大バビロンとの取引によって富を得ていた彼らは、大バビロンが一瞬のうちに滅びたので、彼らの商売も一瞬のうちに消え去った。それは、頭にちりをかぶるという、深い悲しみの表現に至ります。

一方、大バビロンの崩壊を喜ぶ人たち(20)もいます。ここからは、地上的視点から、天的視点に移行します。ついに、「神の義」が成就するので、天にいる神の民は、大バビロン崩壊の宣言を聞いて、大いに喜びます。また、大バビロンが裁かれると、メシアであるイエス・キリスト再臨が近いことが分かるからです。

創造主である神【主】の側につく人は、3種類に分類されます。聖徒たち(すべての信者)、使徒たち(神の啓示を伝えるための器となった人たち)、預言者たち(やはり、神からの啓示の器となった人たち)です。神の裁きは、この3種類の人たちのために行われるのです。

「一人の強い御使いが、大きいひき臼のような石を取り上げ、海に投げこんで言った。」についてですが、聖書時代のひき臼は、巨大なものは、1トンを超えるものもあり、それを海に投げ入れるなら、永遠に失われてしまうと考えられ、大バビロンの崩壊も、それと同じようだという表現です。

そうすると、大バビロンから、生活の営み(音)が消え去ります。音楽家たちがいなくなると、それまでの日常の音楽が聞こえなくなると言うのです。また、贅沢品を製造する職人たちがいなくなります。さらに、食物を生産する音が消え去るのです。

ともしびの光が輝かなくなり、結婚式を挙げる者がいなくなります。このように、大バビロンは、沈黙の町となるのです。

大バビロンが裁かれる理由は、彼女が地上のあらゆる人たちを騙していたからです。すべての人は惑わされて、多くの人は「火の池へと道連れ」にされるのです。

もう一つの理由は、「預言者や聖徒たちの血」と記されているように、聖徒たちを殺したことです。彼らは、主イエスに対する信仰のゆえに、殉教の死を遂げたのです。

神は、ご自身の義を成就され、これで、メシアであるイエス・キリスト再臨の舞台は整ったのです。