ハルマゲドンの戦い①　イズレエルの谷に反キリスト同盟軍集結　ヨハネの黙示録16:12-16

『12 第六の御使いが鉢の中身を大河ユーフラテスに注いだ。すると、その水は涸れてしまい、日の昇る方から来る王たちの道を備えることになった。
13 また、私は竜の口と獣の口、また偽預言者の口から、蛙のような三つの汚れた霊が出て来るのを見た。
14 これらは、しるしを行う悪霊どもの霊であり、全世界の王たちのところに出て行く。全能者なる神の大いなる日の戦いに備えて、彼らを召集するためである。
15 ──見よ、わたしは盗人のように来る。裸で歩き回って、恥ずかしい姿を人々に見られることのないように、目を覚まして衣を着ている者は幸いである──
16 こうして汚れた霊どもは、ヘブル語でハルマゲドンと呼ばれる場所に王たちを集めた。　ヨハネの黙示録16:12-16新改訳2017』

「ハルマゲドンの戦い」ほど、一人歩きしているものはないと感じています。

ヨハネの黙示録に記された要素と旧約聖書に記された要素を合わせると8段階のステップがあるとフルクテンバウム師は説明しています。その段階を追って、取り上げていくことにします。

そもそも、「ハルマゲドン」とは何なのか？

これは「ハル（丘）」「メギド（地名）」とヘブル語で記され、その意味は「メギドの丘」という意味で、その辺りの平原で、イズレエルの谷を意味しています。

イスラエルの一番広い平原で、今日では、農耕地となっている所です。

イスラエルは、ゴツゴツしたデコボコの地形なので、多くの人が集結できる場所が限られるようです。

でも、ここで戦争が起きることはありません。かつて、第二次世界大戦で、英国に集結した連合国軍は、その場所ではなく、フランスのノルマンディーで戦闘行為を行ったようなことです。

これから、取り上げていく各地で、局地戦があるのです。

これは、ヨハネの黙示録16章の第6の鉢がぶちまけられることからはじまります。

その時、大河ユーフラテスが涸れると政治的・経済的バビロンから反キリストがハルマゲドンへと軍勢を集結させます。時期は、大患難時代の後半で、サタンは自分の時間が少なくなっていく焦りの中、反キリストやその同盟軍を召集するのです。彼らは「反キリスト」の名前の下に集結するのです。

サタンの作戦は、単純明快です。約束の民イスラエルの全滅です。それにより、創造主である神【主】の時計の針を止めてしまいたいのです。でも、現実的にはその針が止まることはありません。

大河ユーフラテスがの東にあるのは、偽の三位一体の根城で、世界統一政府と言われるバビロンなのです。