ハルマゲドンの戦い④　ボツラに押しかける反キリスト勢　ヨハネの黙示録12:6-17

『6 女は荒野に逃れた。そこには、千二百六十日の間、人々が彼女を養うようにと、神によって備えられた場所があった。
7 さて、天に戦いが起こって、ミカエルとその御使いたちは竜と戦った。竜とその使いたちも戦ったが、
8 勝つことができず、天にはもはや彼らのいる場所がなくなった。
9 こうして、その大きな竜、すなわち、古い蛇、悪魔とかサタンとか呼ばれる者、全世界を惑わす者が地に投げ落とされた。また、彼の使いたちも彼とともに投げ落とされた。
10 私は、大きな声が天でこう言うのを聞いた。「今や、私たちの神の救いと力と王国と、神のキリストの権威が現れた。私たちの兄弟たちの告発者、昼も夜も私たちの神の御前で訴える者が、投げ落とされたからである。
11 兄弟たちは、子羊の血と、自分たちの証しのことばのゆえに竜に打ち勝った。彼らは死に至るまでも自分のいのちを惜しまなかった。
12 それゆえ、天とそこに住む者たちよ、喜べ。しかし、地と海はわざわいだ。悪魔が自分の時が短いことを知って激しく憤り、おまえたちのところへ下ったからだ。」
13 竜は、自分が地へ投げ落とされたのを知ると、男の子を産んだ女を追いかけた。
14 しかし、女には大きな鷲の翼が二つ与えられた。荒野にある自分の場所に飛んで行って、そこで一時と二時と半時の間、蛇の前から逃れて養われるためであった。
15 すると蛇はその口から、女のうしろへ水を川のように吐き出し、彼女を大水で押し流そうとした。
16 しかし、地は女を助け、その口を開けて、竜が口から吐き出した川を飲み干した。
17 すると竜は女に対して激しく怒り、女の子孫の残りの者、すなわち、神の戒めを守り、イエスの証しを堅く保っている者たちと戦おうとして出て行った。　ヨハネの黙示録12:6-17新改訳2017』

ヨルダンは、非常に不思議な国です。家督の権を弟ヤコブに売り渡したエサウの子孫がいる地域です。ヤコブは、アブラハムからの流れの本流となり、メシアであるイエスを排出し、選びの民としての重要な位置にいます。

そこから、流れが異なっていても、エサウの子孫が衰退した訳ではありません。むしろ、ヤコブと再会したシーンでは、ヤコブの和解の貢ぎ物を要らないというほど、祝福されていたようです。ダニエル書11:36-45の預言では、反キリストの手を逃れるようです。

かつて、ヤコブは食糧危機の時代にエジプトに頼りましたが、それも、【主】の計画があったからです。

そして、第三神殿にあらす憎むべきものの像が建ち、獣の刻印を強要されるようになると、多くのユダヤ人は、「荒野」つまりこのエドムの地、ヘブル語で「ボツラ」、ギリシャ語で「ペトラ」という岩山に避難するのです。ここは、地形的に防衛がしやすく、立てこもるのには良さそうです。今は、観光地として人気があります。

この箇所に記されている「女」は、【主】の選びの民イスラエル（ユダヤ）を意味し、「竜」は、「サタン」を意味しています。

大患難時代の後半に、起きることについて記されています。これは、フルクテンバウム師の分類によれば、ハルマゲドンの戦い第四段階です。

【主】の選びの民イスラエル（ユダヤ）が、神によって備えられた場所に避難します。これは、マタイ伝24:15-22に預言されていることです。

大患難時代の後半に、竜（サタン）とその手先（堕天使）が、天での戦いに敗れて投げ落とされます。サタンは、【主】の御前までのアクセス権を維持していますが、やがて、それも剥奪されるときが来るようです。

そして、サタンが【主】の選びの民を追いかけボツラに迫るのです。サタンは、自分に残された時間を理解していますから、どうしても、【主】の時計を止めたいので、それに向けてまっしぐらに行動するのです。

それは、【主】の選びの民イスラエルの抹殺です。歴史を振り返れば「反ユダヤ主義」を駆り立てて、くり返し理不尽な残虐行為に及んでいます。一部の人は、多くの被害を受けましたが、全滅というサタンの熱望が果たされることは、絶対に無いのです。

ハルマゲドンの戦いについてリンク（公開予定のものも含みます。）

ハルマゲドンの戦い①　イズレエルの谷に反キリスト同盟軍集結　ヨハネの黙示録16:12-16