「手に技を持つ」職人の世界は、師匠とする人のそばで手伝いをしながら、その所作を観察し、「技を盗め」と言われたそうです。
つまり、師匠は手取り足取り弟子に教えてくれる人は少なかったようです。
でも、独り立ちして、同じようなモノを作り、秀でた技術レベルを認められている人でも、何か師匠のモノとは違うと感じているらしいです。
その領域を「技術を超えた何か」と言うのだそうです。
言語化できない、マニュアルにも載らない、説明できない内容なのですね。
ただ、誰にでも、それぞれが持つこの領域があるようにも思えてならないのです。
自分のそれを大事に磨いて行きたいモノです。
そして、人からヒントをいただけるモノなら、それをコッソリいただいて、生かしていきたいと秘かに企んでいます。