永遠の幸福マインドで今ココを生きる diary

肉体的せかいのおわりを乗りこえる方法 幸福を科学ではなく実感するチャレンジ イエスをメシアと信じることから始まる平安体験の探求と気づきメモ by Davi Blackstone

反キリスト=獣の登場 ヨハネの黙示録13:1-10

『1 また私は、海から一頭の獣が上って来るのを見た。これには十本の角と七つの頭があった。その角には十の王冠があり、その頭には神を冒瀆する様々な名があった。
2 私が見たその獣は豹に似ていて、足は熊の足のよう、口は獅子の口のようであった。竜はこの獣に、自分の力と自分の王座と大きな権威を与えた。
3 その頭のうちの一つは打たれて死んだと思われたが、その致命的な傷は治った。全地は驚いてその獣に従い、
4 竜を拝んだ。竜が獣に権威を与えたからである。また人々は獣も拝んで言った。「だれがこの獣に比べられるだろうか。だれがこれと戦うことができるだろうか。」
5 この獣には、大言壮語して冒瀆のことばを語る口が与えられ、四十二か月の間、活動する権威が与えられた。
6 獣は神を冒瀆するために口を開いて、神の御名と神の幕屋、また天に住む者たちを冒瀆した。
7 獣は、聖徒たちに戦いを挑んで打ち勝つことが許された。また、あらゆる部族、民族、言語、国民を支配する権威が与えられた。
8 地に住む者たちで、世界の基が据えられたときから、屠られた子羊のいのちの書にその名が書き記されていない者はみな、この獣を拝むようになる。
9 耳のある者は聞きなさい。
10 捕らわれの身になるべき者は捕らわれ、剣で殺されるべき者は剣で殺される。ここに、聖徒たちの忍耐と信仰が必要である。 ヨハネの黙示録13:1-10 新改訳2017』

ヨハネの黙示録12章~13章では、大患難時代の後半に登場する7つのキャストたちを取り上げています。

「ひとりの女」は、イスラエルの象徴であり、「赤い竜」はサタンの象徴です。また、「男の子」はメシアであるキリストの象徴で、「ミカエル」は天使長、「女の子孫の残りの者」は、レムナント、つまり真の信仰者たちです。「海から上って来た獣」は、反キリストであり、「地から上って来た獣」は、偽預言者です。

ここでは、大患難時代で最も重要な人物が登場します。

それは、「海から上って来た一匹の獣」とは、「反キリスト」を意味しています。ヨハネの黙示録では、「反キリスト」は「獣」として32回描写されています。

反キリストは、「Anti Christ」で、「〇〇に敵対して」という意味です。しかし、その働きを比較すると真逆です。
・キリストは小羊ですが、反キリストは獣です。
・キリストは罪人を救いますが、獣は聖徒を迫害します。
・小羊は柔和ですが、獣はどう猛です。
・小羊は愛に溢れていますが、獣は残忍です。

「海から獣が上がってくる。」と記されているのは、「反キリスト」は、「海」すなわち、「異邦人世界」から登場します。そして、「反キリスト」は異邦人の中から登場します。

この箇所を読むと、ダニエル2章のネブカデネザルが夢で見た「大きな像の幻」を思い出す人が多いのではないでしょうか?

これは、「人間の視点から見た異邦人世界の帝国の歴史」です。それをダニエルに解き明かしてもらったのです。

ダニエル書7章では、ダニエルが見た「4つの幻」について記されています。ここでは、神の敵対する力「獣」について示しています。
◆第1の幻:3頭の大きな獣
・第1の獣は獅子のようですが、鷲の翼をつけていました(バビロン帝国)。
・第2の獣は熊に似ていますが、きばの間には3本の肋骨がありました(メド・ペルシヤ連合帝国)
・第3の獣は豹のようですが、背には4つの翼があり、4つの頭がありました(ギリシア帝国)
◆第2の幻:第4の獣(帝国主義ローマ帝国を含めた))
・いかなる獣にもたとえられない異様な姿をしていました。
・大きな鉄のきばと10本の角を持っていました(10本の角は10人の王)。
・11本目の小さな角が出てきて、初めの角のうち3本が引き抜かれました。
・この小さな角は人格を持ち、豪語する口を持っていました(反キリスト)。
◆第3の幻:天の法廷
◆第4の幻:人の子のような方

ヨハネの黙示録13:1の「獣」は、ダニエル書7章の第2の幻に登場する第4の獣と同じです。

獣は、「反キリスト自身」であり、「反キリストが支配する帝国」でもあります。反キリストは、異邦人世界から登場する。

「十本の角」については、角は力と支配の象徴で、動物が角を武器にして戦うように、ここでは「王国や王を象徴する言葉」として使われています。つまり、反キリストは、世界を牛耳る10ヶ国連合の帝国主義から登場します。また、「角にある10の冠」は統治権の象徴です。

「7つの頭」については、「反キリスト」が収める第4の帝国の7つの発展段階(最終段階)を指し、「第7の頭」が、「反キリスト」の統治段階だと考えられています。

さらに、「神をけがす名」とは、「反キリスト」の性質を表す名を意味しています。。

ヨハネの黙示録は、過去を振り返る視点で記されており、ダニエル書は、将来の歴史を展望しています。つまり、ダニエル書7章では、「獅子」、「熊」、「ひょう」の順番に登場しました。黙示録13章2節では、「ひょう」、「熊」、「獅子」の順番になっています。

「反キリスト」が牛耳る「第4の帝国」では、その前の3つの帝国の特徴が残り、非常にどう猛で力があります。

「竜(サタン)」は、この獣に自分が持っている力と位と権威を与えます。これにより、どう猛な獣(反キリスト)は、さらに力を得ることになります。「反キリスト」の最終的な力は、サタンから来るのです。

ここに、「偽の三位一体」の「偽の子なる神」が誕生した。

かつて、イエス・キリストは、サタンの申し出を拒否しました(マタイ4:8~10)が、この時に「反キリスト」はサタンに服従しその地位を得るのです。

「その頭のうちの一つは打ち殺されたかと思われたが」、文脈上は、将来登場する反キリストを意味しています。反キリストは殺されますが、「その致命的な傷も直ってしまった」と記されているように、反キリストは、復活する。

「打ち殺されたかと思われた」と言う表現は、死んだことを意味しています。

復活した「反キリスト」は、ヨハネの黙示録11:7で学んだ2人の証人を殺します。この2人の証人も復活させられ、天に上げられるのです。

しかし、インパクトが強いのは「反キリスト」の復活です。その光景を見せられた地上の人たちは、超自然的な力を発揮した獣に従うようになります。

そして、さらに、人々は竜(サタン)を拝むようになります。サタンは、自らを神とし、礼拝されることを願います(イザヤ14:12-17)。

人々は、反キリストを通してサタンを礼拝するようになります。「だれがこの獣に比べられよう。だれがこれと戦うことができよう」と人々は、敬意を表し、誉め讃えるようになります。

「反キリスト」は、大患難時代の中間で自らを神とします。最初は、世界の問題を解決するダイナミックなリーダーとして登場し、途中から傲慢なことやけがしごとを言うようになり、ついに、自分の像を神殿に置き、礼拝を迫ります(マタイ24:15参照)。

『4 不法の者は、すべて神と呼ばれるもの、礼拝されるものに対抗して自分を高く上げ、ついには自分こそ神であると宣言して、神の宮に座ることになります。 2テサロニケ2:4新改訳2017』

「反キリスト」が口にする汚しごとは、神の存在に対しその御名を汚します。また、天使と聖徒たちにも向けられるのです。

反キリストは、聖徒たちを迫害します。これにより、さらに多くの殉教者たちが出ます(ヨハネの黙示録6:11参照)。ユダヤ人も、異邦人の信者も迫害されます。

反キリストによる世界統治は、「政治的統治」「経済的統治」「宗教的統治」です。

この時代の天と地の光景を対比すると、天にいる者たちは、神と小羊を礼拝し、地にいる者たちは、悪魔と反キリストを礼拝します。

救われる者の名は、永遠の昔から小羊のいのちの書に記されています(エペソ1:4参照)。そうでない者が、悪魔と反キリストを礼拝することになります。そして、大変厳しい時代に、神の選びと護りがある人が生き抜くことができるのです。

9節の「耳のある者は聞きなさい。」は、ヨハネの黙示録2-3章の7つの教会への勧告と似ていますが。ここでは、よりシンプルなことばになっています。

10節は、神の正義は必ず行われるという約束です。

それは、反キリスト、偽預言者、反キリストの手先は、燃える火の池に投げ込まれると言うことです。

聖徒たちは、神の正義がなることを確信して生きることで、忍耐と信仰を保持するための根拠となるのです。

大患難時代の中間期から後半にかけて、「偽の三位一体」が登場して人類を大いに惑わします。
・12章でサタンが登場し、「偽の父なる神」になります。
・13章前半で反キリストが登場し、「偽の子なる神」になります。
・13章後半で偽預言者が登場し、「偽の聖霊なる神」になります。

預言者については、別の項で取り上げます。