『人生を恐れてはいけない。人生に必要な物は勇気と想像力と少々のお金だ。 チャールズーチャップリン』
チャールズ・チャップリン自身の人生には、多くの悲しみと苦悩がまとわりついていたようです。
彼の子供時代は貧困と苦難に満ちており、救貧院に何度も収容されるという経験をしています。
それが、演技に迫力をもたらすエネルギーになっているのでしょうね。
社会の状況を風刺して、問題を提起する作風も、物議を醸したようです。
冒頭のフレーズは、そんな彼の人生を反映してのモノだと推察します。
「お金はそんなにいらないよ、でも、大切なのは勇気と想像力、だから、恐れなくても良いんだよ。」
こんな言い換えができるのではないでしょうか？
貧富の差は、いつの時代にもあります。
これは、幾分、縮小や拡大をするのかも知れませんが、全くなくなるのは、イメージできません。
チャールズ・チャップリンは、お金が無いなら、無いなりに生きてきたという証しを舞台や映画でしていたのだと感じています。
彼にとっては、舞台や映画が人生だったのかも知れません。
彼の初舞台は5歳の時、舞台に立っていたハンナ（母）が出演中に喉をつぶして野次を浴びてしまい、支配人はチャップリンが舞台袖でさまざまな芸でハンナの友人たちを笑わせているのを見て、急遽代役として舞台に立たせることにし、チャップリンは舞台で歌を歌って大喝采を浴びたという記録があります。
突然の初舞台でも、大喝采を浴びるというセンスや度胸は、彼の背負っているモノを感じさせられます。
スポットライトを浴びる人ばかりではありませんが、それぞれの人生の舞台で、恐れずに必要な物を大切にして生きたいと勇気をもらうフレーズでした。
サー・チャールズ・スペンサー・チャップリン（英: Sir Charles Spencer Chaplin, KBE、1889年4月16日 - 1977年12月25日）は、イギリス出身の映画俳優、映画監督、脚本家、映画プロデューサー、作曲家である。サイレント映画時代に名声を博したコメディアンで、山高帽に大きなドタ靴、ちょび髭にステッキという扮装のキャラクター「小さな放浪者（英語版）」を通じて世界的な人気者になり、映画史の中で最も重要な人物のひとりと考えられている。ドタバタにペーソスを組み合わせた作風が特徴的で、作品の多くには自伝的要素や社会的及び政治的テーマが取り入れられている。チャップリンのキャリアは70年以上にわたるが、その間にさまざまな称賛と論争の対象となった。
映画「ライムライト」
『ライムライト』（Limelight）は、1952年のアメリカ合衆国のコメディドラマ映画。チャールズ・チャップリン監督・製作・脚本・主演。上映時間137分。
チャップリンが長編映画で初めて素顔を出した作品で、同時にアメリカでの最後の作品となった[注 1]。
タイトルのライムライトとは電球が普及する以前に舞台照明に用いられた照明器具で、名声の代名詞でもある。
