『16 正しい人は七度倒れても、また起き上がり、悪しき者はわざわいでつまずくからだ。 箴言24:16新改訳2017』
人生には、三つの坂があると言われます。それは、「上り坂」「下り坂」そして「まさか」です。などと、講演会などで、よく使われるフレーズがあります。
保険のセールスや防災などでも使えそうな、相手がプレッシャーを感じる言い回しです。
人生は、順風満帆で歩めることもありますが、その様な時ばかりではありません。逆風で前に進むのも大変に感じる時もあります。
ヨットなどの操船技術がある人は、逆風でも、ジグザグに前進できるのだそうです。
自分自身がコントロール可能な逆風の対処法を編み出すことができれば、心強いですね。
人間的に可能な範囲とそれを超えた範囲とで、対処法を切り分ける必要もあります。
「やる気」や「気合い」だけでは、空回りして疲弊してしまうので要注意です。
また、ズルをして金儲けをしても、長続きしないという現実もありますから、できれば、その路線は避けた方が無難かも知れません。
自分が人生で立ち往生をした時には、思考を整理することが大切です。
その前に、心がボロボロにならないうちに、立ち止まることも必要です。
そして、どの様な要素で現状に至ったのか、環境的な要因は何かを考えて、必要な清算をして、区切りをつける事ができるかどうかです。
その様な時に、利害関係抜きで、寄り添ってくれる理解者を得ておくことです。これも、おんぶに抱っこではなく、お互いにそのような関係性を維持できることが大切です。
「頼もしき知己」と言われる親友を超えた存在です。
信仰者ならば、「信友」が居れば心強いですね。信仰を多くの人は、誤解しているように私は感じています。
信仰者は、創造主である神【主】の義と愛に活かされていることを感謝して生きると言うことです。
ですから、信じれば何でも思い通りになるという考え方とは相容れません。試練困難があっても、それが、宝になると言うことまで含めた考え方です。
ユダヤ教の英才教育を受けて信仰者たちを迫害していたサウロは、ダマスコで【主】の光に打たれて、命がけの宣教者パウロに変えられました。そのパウロが記している聖句があります。
『8 私たちは四方八方から苦しめられますが、窮することはありません。途方に暮れますが、行き詰まることはありません。9 迫害されますが、見捨てられることはありません。倒されますが、滅びません。 2コリント4:8-9新改訳2017』
不屈の精神というのは、我力が多いように感じるのですが、信仰者は「倒されますが、滅びません」という所にこそ、7回倒れても起きるという究極的な希望を持つ根拠があるのですね。