今は、当たり前ですが、外科手術の時に使用する照明器具を当てると、影が出ないようになっています。
その発見は、p・トゥルニエだったとは、知りませんでした。
外科手術の時には、影が出ると、必要な処置に支障が出ますので、非常に大切な発見だったのですね。
しかし、人の人生には、光と影が付き物ですね。
影を見て落ち込んでいる人には、「光である御方(回転の影もない光の存在)に向き直れば影を見なくてもよくなります」などと言ったりします。
『すべての良い贈り物、またすべての完全な賜物は、上からのものであり、光を造られた父から下って来るのです。父には、移り変わりや、天体の運行によって生じる影のようなものはありません。(ヤコブ 1:17新改訳2017)』
これは、絶対的真理で、信仰者の重要な要素です。
でも、人生には、この影こそ大切な気づきを与えてくれるものでもあると筆者は考えています。
影とは、自分の失敗なのか?試練なのか?とにかく、自分の人生にとって否定的に感じる要素ですね。
それを見据えながら、その後、どのようにしていこうと考えられるのですからこそ大切なのですね。
「この影さえなければよかった」と考えるか「この影が見られたお陰でよかった」と考えるのかで、その後の人生に大きな差が出るのだろうと感じています。
参考文献「暴力と人間 工藤信夫著(p53)」