『あの人が私を愛してから、自分が自分にとってどれほど価値のあるものになったことだろう。 ゲーテ『若きウェルテルの悩み』(岩波書店)』
愛されている実感が、自意識にもたらす効果について、絶妙に表現されているように感じます。
人間は、誰かに愛されていると、マインドが変化するようです。
それは、自分自身の体験としてもあります。
また、この要素は、他の人から聞かせてもらう内容に含められることが多いです。
誰かの愛を実感すると、それは、大きな支えに成ります。
社会的に更生を体験した人は、この誰かの愛による支えについて証言をしてくれることもあります。
この場合の誰かは、人間のパートナーなのか？ 創造主である神【主】であるか、それ以外なのか、それぞれでしょう。
でも、その人が軌道修正をするためのマインドとエネルギーを供給するという、重要な役割を果たしていますね。
人間は、自信家を装うことはできても、その実態は、結構ビクビクしているのではないでしょうか？
孤立無援ならば、尚更、心細いですよね。
自己評価のバランスをとるためには、自分の内面を見つめる視点や、自分を俯瞰する視点、また、他人の客観的な視点などが必要です。
それらを知った上で、どのような設定にするのかを検討していく必要があるのだと考えています。
自分のサポートになる「愛」を実感できる人は、幸せ者ですね。
いくら自分を受容するマインドが育っていても、心細い時はあります。
その様な時に、思い出して、味わいたいフレーズですね。
『若きウェルテルの悩み』（わかきウェルテルのなやみ、ドイツ語: Die Leiden des jungen Werthers）は、1774年に刊行されたヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテによる書簡体小説。青年ウェルテルが婚約者のいる女性シャルロッテに恋をし、叶わぬ思いに絶望して自殺するまでを描いている。出版当時ヨーロッパ中でベストセラーとなり、主人公ウェルテルを真似て自殺する者が急増するなどの社会現象を巻き起こした。そのため「精神的インフルエンザの病原体」と刊行時に呼ばれたが[1]、現在も世界中で広く読まれている。
