「糠に釘を刺しても意味がない」と言っても、「糠ってなに?」と質問されそうな時代です。
「ぬか漬けの元」をチューブに入れて販売する時代です。
キュウリの表面に、「ぬか漬けの元」を塗って、ラップで包んで冷蔵庫に入れておくだけで、ぬか漬けのできあがりだそうです。
ぬか床は、一生モノと言われ、嫁ぐときに、その家の伝統を継承するような一大事でもあったようです。
時代の移り変わりですね。
ぬか床は、手入れを怠ると、使い物にならなくなるので、細心の注意が必要だったと聞きます。
「糠に釘(ぬかにくぎ)」の類似の言い回しに、「豆腐に鎹(カスガイ)」「暖簾(ノレン)に腕押し」「馬の耳に念仏」「馬耳東風」「馬に対して琴を弾ず」などがあります。
どの言い回しにも、説明が必要な時代ですね。
「糠に釘(ぬかにくぎ)」や「豆腐に鎹(カスガイ)」は、完工しないと言われている南の島の基地の軟弱地盤と言った方が、理解しやすいかも知れません。
クギやカスガイは、材木など、しっかりと受け止めてくれる相手でないと効き目がないのです。
地盤などで大切なのは、杭などが支持される層に届くということで強度を得るという目的ですから、軟弱な地盤にどれだけ杭を立てても、役目を果たせそうにありません。
まだ、フロート式の方が現実的だったのでしょうかね?
今風にいえば「正体不明の感染症にガーゼマスク(コ○ナにア○ノマスク)」という感じでしょうか?
不織布のマスクを使っても100%防げないと言われていますね。
「ごはん論法に正論」とか、何かきわどい大喜利になってきました。
この言い回しが伝わって来た背景を考えると、糠に釘を入れ漬物にすると、おいしく出来上がるという意味合いもあると言われています。
実際に、糠床に古釘を入れると茄子などの色止め効果がありますから、ダブルミーニングという点では、秀逸な言い回しだったのかも知れません。