『黄金、快楽あるいは名誉を愛する者は、真に人を愛せない。 エピクトテス』
ストア派は、「自らに降りかかる苦難などの運命をいかに克服してゆくかを説く哲学を提唱」していました。
苦難は否定しないが、平静に共存するという現実受容型と言っても良いのではないでしょうか?
それをどのようなマインドで実行していくかの方法論は、様々ありますね。
このフレーズでは、「真に人を愛」するところにゴールを設けています。
「愛」には、動機が見えない一面があります。
それに、引き寄せられると言った方が分かりやすいと思います。
人間にとって、「黄金」「快楽」「名誉」は、非常に魅力的です。
それが、自分の価値を高めてくれると考えたりしますよね。
しかし、それを愛するという距離感は、時として人を遠ざけてしまうこともあるのではないでしょうか?
その方向性の違いを表現しているように感じます。
名誉は尊厳を意識し、黄金は経済的安定をイメージします。
また、様々な苦痛を味わう人生には、時には、快楽を味わいたいとの欲求がもたげてきます。
物事の優先順位も大切ですね。
まず、大切な人を最優先にして、程よい「黄金」「快楽」「名誉」とお付き合いできれば何よりです。
でも、残念ながら、人間の性は、のめり込んで取り憑かれてしまうことも往々にしてありますからご用心ですね。
エピクテトス(Επ?κτητο?, Epikt?tos、50年ごろ - 135年ごろ[1])は、古代ギリシアのストア派の哲学者。その『語録』と『提要』は、すべてのストア哲学のテキストの中でおそらくもっとも広く読まれ、影響力の大きなものであるといわれる[2]。苦難の中にあって平静を保つことや、人類の平等を説いたその教えは、皇帝マルクス・アウレリウスの思想にも引き継がれており、ストア主義の歴史上重要な意味を持つとみなされている[3][4]。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/エピクテトス 参照 2021年11月16日)