「出入り」と言えば、一時期、抗争が盛んだった組同士の戦争を意味します。
人生においても、「入りと出」は、非常に大切なテーマです。
経済的なモノ、身体の健康に関するモノ、身の回りに置かれるモノ、そして、感情や思考というモノなどです。
経済的なモノは、その状況を「入りより出」が多ければ赤字、その逆は黒字と評価します。それぞれに、善し悪しの評価があるようです。将来を見据えての赤字ならばOKとされるコトもあります。でも、黒字でも根拠希薄では、その評価は「?」がつくこともあります。
家がモノで溢れて困っているという話を聞きます。自分にも身に覚えがありますから、状況が目に浮かびます。これも、「入りと出」のバランスがとれていないので、そのような状況になっていると考えられます。私が、ここで時々取り上げる「断捨離(やましたひでこ氏)」は、この「入りと出」を自分の適正量にするコト、私はこれを一生かけて習慣化することだと言っているように私は捉えています。
何よりも大切なのが、自分の身体に関する「入りと出」です。
これは、栄養や水分摂取の適正化です。生活習慣病につながる要素の根元はこれに関わっているのですね。
つまり、偏った栄養補給により、過剰な栄養と欠乏する栄養が出てきます。
また、嗜好品を含めて、自分の快感に訴えかけてくる栄養には、特に用心が必要です。
「水を飲んだだけで太る」という訴えは、実にミステリーです。
自分自身にとって、必要な栄養素、水分、摂取する時間帯なども、適正化しておきたい要素です。
もう一つ取り上げたいのは、感情や思考の「入りと出」についてです。
人間は、「感情転移」によって、動かされる要素があります。これは、意識・無意識にかかわらずです。
別な言葉で言うと「感動」でしょうか?
一般的に、「自分は○○に感動した」と表現する場合、何かを見てか聞いてか、「心を揺さぶられた」という意味合いです。
これに留まらず、人間は「何かを感じて動く」生き物なのだと考えています。
これは、何かに刺激を受けることで、内面にある記憶や感情と、まるで化学反応が起きるかのように、何かが生み出されて、何らかのアクションに繋がるのです。
アスリートの活躍を見ると、自分も何かしたいという意欲が湧いてくるようにです。
ただし、これにも、自分自身の「入りと出」のバランスがありますから、それを客観視しながら、取り組みたいモノですね。
自分の「入りと出」のバランスが崩れると生活基盤が崩れますからご用心なのです。