『あなたは、ちがう。だから、いいんだ。岩城けい(昨日と同じ小説『さようなら、オレンジ』より)』
アフリカからオーストラリアに逃れてきた難民女性に、その姿を見た上司は、「あなたは、ちがう。だから、いいんだ。」と言ったそうです。
動物は、違和感を覚えると、防衛本能がはたらき、警戒信号を発します。
それが、人間になると、違うことを排除しようとしたり、自分にとって都合が悪いと感じると抹殺しようとしたり企てたりする恐ろしい面も持ち合わせています。
人間は、良心が優位の時には、理性でセーブしていますが、その境界線を越えてしまうと、鬼になってしまうこともあります。
人類は、もともと、アダムとエバから繋がっていると考えると、肌の色や言語の違いは、乗りこえられるのかも知れません。
血が繋がっているというだけでは、相手を理解できないことに対する警戒心を解くことは難しいのでしょうね。
相手を理解することからはじめて、相互理解に努めるように励みたいですね。
そして、互いに持ち合わせていない補完関係ができれば、鬼に金棒になりますね。