飛行機のパイロットは、訓練の間、「雲上快晴」とくり返し、たたき込まれると聞きます。
それは、空港を飛び立つときに、雲に覆われていても、高度を上げて、雲の上に出れば、そこには「快晴の空」が広がっているというのです。
厳しく感じる訓練に耐えて、先輩パイロットが待つ雲上へという誘導のようです。
この地上では、寒い時期、空が晴れていれば、星が綺麗に見えます。
しかし、雲に覆われれば、あるはずの星が見えません。
「流星群が来る」とのインフォメーションがあっても、自分が居るところに雲がかかっていれば、見ることはできません。
その様な時に、星空観察会なるものも、あちらこちらでなされるようです。
それに参加しても、雲があれば、残念ながら見えません。
地上からは、どれだけ立派な天体望遠鏡を持っていても、雲に阻まれるのです。
昔の航海は、星が頼りだったと聞きます。
北極星などを見て、自分の進むべき方向性を確認するのだそうです。
しかし、荒天の航海はそれができません。
昔は方位磁石、今は、GPS等がありますから、それを頼りにしているようです。
青木ヶ原の樹海では、方位磁石が使えないと聞きます。
その理由は、磁力があちこちから出ているからだというのです。
でも、GPSは機能するというので、それを頼りにするという方法があるようです。
人間は、星を見上げてきました。
星が見えない夜もありますが、なおさら、星が見えるとホッとするのです。
人生の三分の一は睡眠です。
夜の暗さは、その肉体のニーズに合わせた設定のようです。
その暗いときの光は、太陽のように明るくては眠りに支障がありそうです。
また、月も満月から新月まで、満ち欠けするのは不思議です。
最近は、町が明るく、星が見にくいと感じますが、それでも、暗い影からなら見える星もあります。
寒いですが、星を見上げるのも悪くないですよ。