『29:5 隣人にへつらう者は、自分の足もとに網を張る。 箴言29:5新改訳2017』
「へつらう」とは、「人の気に入るように振る舞う。また、お世辞を言う。おもねる。追従(ついしょう)する。(実用日本語表現辞典)」と説明されています。
これは、相手の機嫌取りを最優先にして、真実ではないことを述べることです。
日常的な、会話の潤滑剤的なお世辞は、必要な時があります。
ここで、取り上げられているのは、嘘、相手の顔色だけ伺う態度、隙あらば相手を利用したいと思う動機などについてです。
この手法に、ドップリ浸っていると、「自分の足もとに網を張る」事になると言うのです。
確かに、人生には、ユーモアが必要な時があります。
真実に近い、肯定的な表現をイヤミなくできたら、その場も和みます。
もし、的を外したおべっかばかりを使い事に慣れていると実に危険だと警告しているのが、この箴言です。
大切なのは、自分をわきまえること、相手のことをわきまえ、その関係性を理解しておくことです。
その中で、相手と「利」を共にできるように考える事からはじめるのです。
お互いに、過度のリスクを背負わなくても済む方向へ向かうことも大切です。
利益を追求するのは大切な事ですが、自分だけ儲かれば良いという利己的な考え方は、まさに、「自分の足もとに網を張る」生き方なのですね。
人間は、自分を等身大よりも大きく見せたいという欲望の誘惑があります。
実は、これが、ワナの入口になり得るのです。
それは、嘘をツキ続けることに繋がるからです。
嘘の方便という処世術もありますが、嘘の常態化は、自分に大きな歪みを抱えてしまいます。
相手を利用しようとしても、結果的には、自分が利用されてむしり取られる危険性もないとは言えません。
これに気が付いたら、方向転換ができるはずです。
心から通じ合う「真の友」を獲得するために大切な要素です。
相手の褒められると事を真剣に探すこと、相手の心情を汲み取るセンサー、お互いに得をするという考え方などを大切にしたいですね。
自ら、大きく広げた網に絡め取られることがないように気を付けたいと考えています。