永遠の幸福マインドで今ココを生きる diary

わかりやすい聖書ガイドヨハネの黙示録発売中。肉体的せかいのおわりを乗りこえる方法 幸福を科学ではなく実感するチャレンジ イエスをメシアと信じることから始まる平安体験の探求と気づきメモ by Davi Blackstone

ステパノの奉仕と逮捕その背景 使徒の働き7:8~15

『6:8 さて、ステパノは恵みと力に満ち、人々の間で大いなる不思議としるしを行っていた。
6:9 ところが、リベルテンと呼ばれる会堂に属する人々、クレネ人、アレクサンドリア人、またキリキアやアジアから来た人々が立ち上がって、ステパノと議論した。
6:10 しかし、彼が語るときの知恵と御霊に対抗することはできなかった。
6:11 そこで、彼らはある人たちをそそのかして、「私たちは、彼がモーセと神を冒涜することばを語るのを聞いた」と言わせた。
6:12 また、民衆と長老たちと律法学者たちを扇動し、ステパノを襲って捕らえ、最高法院に引いて行った。
6:13 そして偽りの証人たちを立てて言わせた。「この人は、この聖なる所と律法に逆らうことばを語るのをやめません。
6:14 『あのナザレ人イエスは、この聖なる所を壊し、モーセが私たちに伝えた慣習を変える』と彼が言うのを、私たちは聞きました。」
6:15 最高法院で席に着いていた人々が、みなステパノに目を注ぐと、彼の顔は御使いの顔のように見えた。 使徒の働き7:8~15新改訳2017』

7人の世話役(執事)に選出されたステパノは、奉仕者の一人として、その本質は伝道者でした。

「ステパノは恵みと力に満ち、人々の間で大いなる不思議としるしを行」いました。

この「恵みと力」とは、十二使徒から按手されたときに受けた特別なものです。

「大いなる不思議としるし」とは、超自然的ないやしを意味しています。

十二使徒の時代は、神殿のソロモンの回廊が舞台でしたが、ステパノ以降は、シナゴーグ(会堂)が舞台になります。これも、時代の変化を示す一つです。

そもそも、シナゴーグの成り立ちは、ユダヤ人の集まりから、集まる場所である建物、すなわち会堂を意味するようになりました。古くは、バビロン捕囚の時からそのような流れがあったようです。

ステパノの時代は、エルサレムの神殿が破壊されていた時期でしょうか?

メシアであるイエス・キリストの十字架による贖いが完成したので、動物の犠牲を献げる必要がなくなりました。集いの本質も理由も変化して行くのです。

ステパノは「ナザレのイエスは、【主】であり救い主」であることを「知恵と御霊」により語りました。

リベルテンと呼ばれる会堂に属する人々、クレネ人、アレクサンドリア人、またキリキアやアジアから来た人々」は、聖霊に満たされたステパノに挑んでも、とても敵わなかったのです。

彼らは、ローマの支配からは解放されつつあったけれど、【主】による真の自由には気づけなかったようです。

理屈で敵わなければ、実力行使とばかりに、権力を動かそうとしました。

それは、「彼らはある人たちをそそのかし」とあるのは、「ワイロで買収」か「脅迫」とした方が現実に近いとの指摘もあります。それまでに、ステパノが語る内容は、気に入らなかったようです。

「私たちは、彼がモーセと神を冒涜することばを語るのを聞いた」と偽証してまでも、「民衆と長老たちと律法学者たちを扇動し、ステパノを襲って捕らえ、最高法院に引いて行った。」のです。

ステパノを愛国者ではなく、売国奴として扱う、問答無用、言葉尻を捕らえる歪んだ最高法院での攻防が始まります。

それを前にしても、「彼(ステパノ)の顔は御使いの顔のよう」だったのです。

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