昔から、よく耳にする抱っこ論議です。
「抱き癖が着くから、ある程度で、抱っこをしない方が良い」
「充足感が出てくれば、離れていくのだから、存分に抱っこしてあげれば良い」
これらは、今でも、対立しています。
私は、自己充足という考え方を重視しています。ですから、可能な限り、相手が離れるまで、抱っこをしていた方が良いと考えています。
でも、環境要因も重なり、現実的には難しくなるケースもありますよね。
自立期を迎えると、抱っこしてあげようとしても、寄ってこなくなります。
これは、保護者にとっては、寂しいと感じるコトでもあるでしょうね。
体験者の感想は、振り返れば、もっと抱っこしておけば良かったという声を聞くこともあります。
人生の長さを考えると、抱っこを求められる期間は、圧倒的に短いとも考えられます。
私は、抱っこには癒やし効果があると考えています。
それは、保護者の側の癒やし効果が大きいというイメージです。
もちろん、抱っこを求めて、充足していく子ども側も、癒やし効果はあるのです。
保護者は、日常生活の大変さの中、ひと時、抱っこに集中するとい密着時間が、実はかけがえのない貴重な時間なのではないでしょうか?
その瞬間は、あらゆるものを共有しているのです。
それは、「温もり」「不安」「充足感」などでしょう。
不安が温もりの拡大にともない、薄れて、消えていくと良いのですがね。
でも、温もりが充足し、次へのエネルギーになると言うイメージですよね。
まるで、電気自動車の充電みたいです。
お互いに、何かをチャージできる関係は理想的です。
そのような光景を目にしていると、周囲にも温もりが広がります。
今よりも、温もりを感じられる時代になってほしいと思います。