『◇苦肉の策 (中国の故事成語)
「弥縫策(びほうさく)」という言葉がある。一時逃れのために行う策のことだ。そして、現在似た意味で使われているのが、「苦肉の策」という言葉である。しかし、元来の意味は「弥縫策」とは異なる。『三国志』の赤壁の戦いにおいて、呉の周瑜が弄した策で、仲間割れを装い魏軍に投降した黄蓋が火を放ち、呉軍は勝利を得る。魏軍が「自分の軍に下った黄蓋(こうがい)が、よもや自軍を攻撃するまい」と油断したがための成功だった。このように「苦肉の策」は、「人間は自らを傷つけない」という思い込みを逆手に取った策のことを指す。』
自己免疫系の症状に悩まされている人が多いように感じています。「自己免疫疾患とは免疫系が正常に機能しなくなり、体が自分の組織を攻撃してしまう病気(下記参照)」という説明がなされますが、ほとんどの場合、対処が難しい状況です。
人間は、無意識ですが、最後の砦として、自己免疫を頼りにしています。でも、それが、正常に機能しない事があるのです。
ここに取り上げたフレーズは、それに似ているように感じました。
戦争では、勝つか負けるかの勝負と、殺すか殺されるかの勝負があります。
例え、負けても命があれば、またの機会が巡ってくることも可能性としてはあります。
しかし、一つしか無い命を取られると、そこで、終局「ジ・エンド」を迎えます。
このフレーズは、命のやり取りの現場で、どのように立ち回るのかという一例だと思います。
生き延びて、なおかつ、勝負に勝つために、したたかな戦法を使ったのですね。
「虎穴に入らずんば虎児を得ず」などとも言いますが、大抵の場合、おっかなビックリで、結果オーライというものが多いのではないでしょうか?
でも、白旗をあげて、寝返ることで生き延び、そこから、反転攻勢に出たのです。
「飼い犬に手を噛まれる」などというものもありますが、勝ったと思い込んでいる大将はそんな事、考えてもいなかったことでしょうね。
身近な人を疑い続けるのも、気が引けます。でも、自分の身を守るという意識は大切なのですね。
MSDマニュアル家庭版より
自己免疫疾患とは免疫系が正常に機能しなくなり、体が自分の組織を攻撃してしまう病気です。
自己免疫疾患の原因は不明です。
症状は、自己免疫疾患の種類および体の中で攻撃を受ける部位によって異なります。
自己免疫疾患を調べるために、しばしばいくつかの血液検査が行われます。
治療法は自己免疫疾患の種類によって異なりますが、免疫機能を抑制する薬がしばしば使用されます。
(アレルギー反応の概要も参照のこと。)