『強い意志と弱い意志の主な相違は知的なものであって、それは、どれほど粘り強く十分に結果を考え抜くかという点にある。 ジョン・デューイ『民主主義と教育』(岩波書店)』
心理学にも貢献したと言われるジョン・デューイのフレーズです。
彼の思想や功績はともかく、この考え方には共感します。
人間には、自由意志が与えられています。
それをどのように行使していくのかが課題なのです。
その意志を強く持つのも、弱く持つのも個人の判断です。
また、強い意志を持っていても、それをどの程度表現していくのかという、さじ加減もあります。
その背景にあるもう一つ大切な要素は「思考」です。
これは、大きな個人差が伴います。
このフレーズでは、「粘り強く十分に結果を考え抜く」とサラリと書いています。
実際には、思考の方向性も範囲も深さも、創意工夫が必要だと思うのです。
これには、知性が必要だと考えます。
どのようになっていくのが、より良い結果に繋がるのかを思考していくのです。
当然、利害関係人をイメージしたり、自分がどの様に振る舞うかなどの検討も必要になります。
それには、感性も大切になってくるでしょうね。
人間は、一日で多くのことを考えて決断をしています。
それを一生分と考えると、物凄い、膨大な情報量になるのですね。
とりあえず、今日の分、思考を働かせて、自分の意思表示をしていきたいですね。
ジョン・デューイ(John Dewey、1859年10月20日 - 1952年6月1日)は、アメリカ合衆国の哲学者。チャールズ・サンダース・パース、ウィリアム・ジェームズとならんでプラグマティズムを代表する思想家である。また米国では機能主義心理学[1]に貢献したことでも知られている。20世紀前半のアメリカ哲学者のなかでも代表的且つ進歩的な民主・民衆主義者(ポピュリスト)だった[2]。
リチャード・ローティは「最も敬愛する哲学者」として評価し、「われわれをプラトンとイマヌエル・カントの呪縛(ドグマ)から解放した[3]」と指摘したうえで、17世紀の哲学者がスコラ哲学に対して「革命」を興したように、「正確な表象」というそれまでの知識理論を拒絶した点でルートヴィヒ・ウィトゲンシュタインとマルティン・ハイデッガーに並ぶとしている[4]。またヒラリー・パトナムもデューイをヒーローとしている[5]。