永遠の幸福マインドで今ココを生きる diary

わかりやすい聖書ガイドヨハネの黙示録発売中。肉体的せかいのおわりを乗りこえる方法 幸福を科学ではなく実感するチャレンジ イエスをメシアと信じることから始まる平安体験の探求と気づきメモ by Davi Blackstone

断腸の思い 中国の故事成語

『◇断腸の思い (中国の故事成語)

 中国南北朝の宋の劉義慶が編纂した、後漢末から東晋までの著名人の逸話を集めた逸話集『世説新語(せせつしんご)」の「黜免(ちゅつめん)篇」がその由来である。東晋の武将桓温が、蜀に攻め入ろうとして、舟で三峡を渡ったとき、従者が猿の子を捕らえて舟にのせた。母猿が悲しい泣き声をたてながら岸沿いに追ってくる。ついに舟に跳び移ったが息絶えた。その腹をさいてみると腸がずたずたであった。この話を聞いた桓温は、その従者を罷免した。母猿の姿から「腸がちぎれるほど、悲しくつらい」ことを示す言葉となった。』

政治家が、「断腸の思い」と口にしているのを見ていると、非常に軽い印象を持ってしまいます。

ですから、自分自身はこの言葉を迂闊に使えないと考えています。

今回、その由来を知って、思わず唸ってしまいました。

従者にとって、子猿を捕らえることが、日常的に当たり前だったのかも知れません。

でも、母猿にとっては、そうではなかったのです。

子猿との別離はイメージし難く、必死に、まさにいのちをかけて、舟を追いかけ、やっとの思いで乗り移ったことでしょうね。

しかし、そこで、息絶えるというのは、子猿へ命懸けの愛を届けに来たかのようです。

その腹を割くというもの受け容れ難いですが、「母猿の姿から「腸がちぎれるほど、悲しくつらい」ことを示す言葉」と言うのが、何ともズッシリきます。

猿でも、母と子の情は、それほどにまで強いというのは意外でした。

一方、動物の育児放棄や虐待などの話題もあります。

どこかで、歯車がクルってしまったのでしょうね。

別のDNAの子を殺すという例は、動物でも、人間でもあるようです。

本当に、やるせないですが、本能的には、そのような作用が働く可能性があるらしいのです。

さらに、DNAの繋がり、別の表現では血縁が、上手く行くとは限らないという一面だと考えています。

背景にあるのは、感情転移的な要素が、虐待や暴力行為に駆り立てるのでしょう。

お互いに殺し合うことなく、良好な関係を維持発展していくために、できる努力を積み重ねていきたいと考えています。

何よりも、適度な距離感は大切です。

それは、心の距離も、物理的な距離も、それぞれに調整が必要なのですね。