『◇孟母三遷(もうぼさんせん) (中国の故事成語)
子どもの教育には、環境を選ぶことが大切であるという、『孟子』の教え。孟子の母は、孟子を育てる時に、三度も引っ越しをした。はじめ墓地の近くに住んでいたが、孟子が葬式のまねばかりするので、町の市場の近くに引っ越した。すると、今度は商売のまねばかりして遊ぶので、今度は学校の近くに引っ越した。すると、孟子はここでは生徒のまねをして、本を読んだり、文を書いたりして勉強をするようになったので、やっと、ここを住居としたという。孟子の母は、熱心な「教育ママ」のさきがけと言われる。』
教育ママにも、様々なパターンがあります。
冒頭の故事成語で、出てくる孟子の母が元祖を言われているようです。
教育には環境が大切だと言う発想には、なるほどと言わざるを得ません。
日本のハウスメーカーも、様々なアンケートなどをして得られたデータから、リビングルームで、誰かの目が届く環境で過ごさせる方が、学力が上がるという提案をした事があります。
そもそも、日本の住宅事情は、海外からは「ウサギ小屋」と揶揄された歴史があります。
今では、大幅な技術力UPで、見違える住環境になってきました。
そのためには、お金も必要ですね。どれだけ、コストをかけるかによって内容がガラリと変わるのです。
教育の隠れたテーマは、「自己管理」だと、私は考えています。
また「集中力」も大切ですね。
自主性を育み、自分の意志で、自発的な学びをして、どれだけ集中出来るのかという流れです。
これを支える環境に、保護者の知恵と決断が求められているのです。
保護者のライフスタイルや日常の過ごし方も、大きな影響がありそうです。
何かに依存する環境ならば、依存的な要素が伝わってしまいます。
ですから、自主性が大切なのです。
昭和の時代は、リンゴ箱が木箱でした。
その木箱に、籾殻が緩衝材に使われ、リンゴが入っていたのです。
その中身を出して、ひっくり返すと、机になったのです。
今のような、おしゃれな学習机など、私は見たことがありません。恐らくセレブのアイテムだったのでしょうね。
そのような環境でも、優秀な人は、難関を突破して、赤い門をくぐって行ったのです。
教育にお金がかかると言うのは、時代の流れもあるのでしょうけれど、お金だけでは解決できない要素もあるのではないでしょうか?
それは、本人のやる気と本気なのかも知れませんね。
本人の自主性を育むことが優先なのでしょう。