『16:32 怒りを遅くする者は勇士にまさり、自分の霊を治める者は町を攻め取る者にまさる。 箴言16:32新改訳2017』
難攻不落と言われる城を攻め落とししたら、英雄になれるでしょう。
でも、それよりも大切な事を、この箴言は、伝えようとしています。
それは、怒りをコントロールする勇気です。
人生で、怒りの扱い方は、大切なテーマです。
そもそも、怒りは二次感情で、その前に、不安や心配などの要素があるからです。
それらが、うまく消化できないと、怒りの導火線に火がついてしまうのです。
怒りは大きなエネルギーの源泉です。そのエネルギーを有効活用するため大切な事です。
怒りを放置しておくと、心が占領されて、爆発をして、自分だけではなく周囲に影響を及ぼすのです。
まずは、怒りのメタ認知です。これは、怒りがあることを認めて受容することです。
どのように、怒りがもたげてきたのかを冷静に考える事も大切ですね。
そうすることで、怒りの感情まかせの方向から、Uターンができるのです。
「自分の霊を治める者」とあるのは、その次のステップです。
自分の存在「霊」を創造主である神【主】に、自分の意志で委ねるのです。
ここにも、作業分担が必要です。
それは、船の持ち主(オーナー)と船長の関係性をイメージすると分かりやすいですね。
人間は、創造主である神【主】から、霊を授かった存在です。その【主】と繋がっていることを確認しましょう。そして、心の王座を【主】に明け渡すのです。
自分は、船長として、冷静に安全に、努力を重ねると言うことですね。
そうすると、「町を攻め取る者にまさる」との評価にたどり着きます。
「勇士」と聞くと、戦いをして、相手を打ち負かして評価されるというイメージが強いです。
でも、実際には、外敵と戦わずして、活路を開くという一つの方向性なのですね。
相手を論破したくなる事もあります。
でも、そのようなときには、どうして、そのようにしたいのかを考えて見る必要があるのですね。