『◇男心と秋の空 (日本のことわざ)
一般的によく耳にするのは、「女心と秋の空」であるが、歴史的には「男心と秋の空」の方が長いと言われている。ことわざとして「男心~」が定着したのは、江戸時代と言われている。また、室町時代にも「男心と秋の空は一夜に七度変わる」という言葉があった(狂言『墨塗」)。これらはもっぱら、男性の恋愛感情の移ろいやすさを示していた。一方「女心~」 は、大正時代ころから定着したと言われる。『女心の歌」という歌がヒットし、喜怒哀楽の感情の移ろいやすさを歌った 歌詞が大衆の支持を集めた。』
移ろいやすいものの例えとして、「女心と秋の空」をよく耳にしていました。
「女の心と秋の空模様はともに変わりやすい。女心が移ろいやすいことを秋の空になぞらえたもの。コトバンク」と説明されています。
でも、「男心と秋の空」は、私にとって初めてで、新鮮に感じました。
喜怒哀楽の感情の移ろいやすさは、人間ならば、男女共通なのでしょうね。
人間は、他人の不幸は蜜の味で、甘いものに群がるアリのように、ゴシップネタには敏感です。
その代表格に、不倫ネタがあります。
対応を間違えると、タレントさんが画面から消されるという事になります。
でも、それを回避できるケースは、それほど多くないように感じます。
それらのネタは、ネットニュースのアクセスを稼ぐためには、もってこいだからです。
あること、つまり、事実ならば、記事にされても仕方がないのでしょう。
でも、たいてい尾ひれ背ひれがついて、「事実ではないこと」が記事化される事もあります。
それは、後々の紛争のタネになってしまいますね。
本題の「男心と秋の空」です。
人間は、自分の経験値から、自分で立ち位置を決めて、そのポジションで話します。
いわゆるポジショントークというモノです。
夫婦でも、夫が不倫をした経験を持つ妻のケースでは、「男は不倫をするものだ」というのが、基本設定になる傾向があります。
それが、他人であっても、異性に対して、「不倫をする人」というレッテル貼りに繋がる事もあります。
思い込みが激しい人ほど、その傾向にハマる懸念がありますので、注意が必要です。
いっその事、「人間は秋の空のように移ろうもの」という括りにして見るのも、自分の基準をニュートラルに戻すきっかけになる可能性があります。
変化を恐れず、柔軟性を持って、あらゆる秋の空のような移ろいに対応できると良いなと考えています。
器の大きさも、必要かも知れません。