『30 穏やかな心は、からだのいのち。ねたみは骨をむしばむ。 箴言14:30 新改訳2017』
私は、なるべくジッとしていたいタイプですが、ジッとしているのが苦手な人が意外に多いようです。
いろいろなタイプの人間がいますから、それぞれで良いのです。
この箴言は、「ねたみは骨をむしばむ」と言うところに大きな教訓を感じます。
人間が成長していくモチベーションはさまざまです。
自分で、目標設定できる人、誰かを目指して努力する人、周囲を見て自分とのギャップに仰天してあたふたする人などがいますね。
スポーツクラブが満員になるのは、自分でコツコツトレーニングするよりも、周囲を意識する要素からという理由を挙げる人がいました。
また、シャワーや入浴を済ませるために銭湯のように利用するという人もいます。
誰かを目指して努力する人については、適切なライバルの設定ができれば、お互いに切磋琢磨をしていくことが期待できます。
しかし、このライバルの選択を見誤ってしまうことも多々あるようです。
それは、「ねたみ」に発展しやすいです。自分が目指すターゲットとのギャップがありすぎると、「焦り」に繋がりやすいですからね。
自分の努力が及ばないと認めて、ターゲットの再設定をし直せば健全な方向性に向き直れるのですが、人間の気持ちは、素直には転身が難しいのです。
そうすると、相手に攻撃を仕掛けたり、相手の人生を妨害したりし出すことがあります。中傷や誹謗、つきまとい行為、怪文書などで、相手を傷つけようとする人もいます。
これは、何よりも自分自身を蝕む行為です。相手を引き下げれば、自分が浮上できるという考え方は浅はかです。この発想が自分の「骨をむしばむ」のです。
それよりも、大らかな気持ちで、自分を生きることが「穏やかな心」を持てる方向性です。
その為には、現状を把握し、その状態をソックリ自己受容することが大切です。そこから、自分がたどることができる「すごろく」の設定をしていくのです。
人生には、何度でも「振り出しに戻る」があっても良いのです。
それに、一喜一憂せずに、「穏やかな心」を実感しつつ、健康を育みましょう。
穏やかな心と健康があれば、何度でもチャレンジできます。
喜怒哀楽を感じる感性と、それを適度に表現する事は、自分のバランスを整える上で大切な要素だと考えています。
でも、怒りや妬みの表現には気を付けて、自分の骨を蝕ないような工夫したいですね。