仕事上のミスを誰がどのように負担するか? という課題があります。
経済状態が芳しくない時には、経営者はできるだけ経費を削減したいと考えます。
ボランティアに頼ったり、お金の代わりにモノで御礼の気持ちにしたりします。
また、プロにサンプルと言って、無理やりタダで作業をさせる人までいます。
でも、ミスが発覚したり、誰かがケガをしたり、事故が起きたら一体誰が責任をとることになるのでしょうね。
気弱な人や気前のいい人は、安請け合いをしてしまうこともあります。
作業の内容によっては、中途半端な善意は大きなコト(ミス・エラー・事故・事件など)になるかも知れないと考えておく必要もありますね。
善意の人助けを否定する気持ちはありません。
ただ、責任範囲を明確にしておくということが大切だと感じています。
一昔前の印刷屋さんの値決めを聞いたことがあります。
デザイン料と紙代と印刷代、そして、もう一回印刷できる紙代と印刷代を見積もるというのです。
何かあれば、もう一回印刷して、正解を納入する為の保険をかけているのですね。
何事も無ければ、その分が粗利になるのです。
これを聞きながら、非常に明確だと感じました。
請負の場合は、このようなことを加味しながら、運営していく必要があるのです。
また、時間で作業をしている場合には、責了時点で印を押した側に責任が発生します。
それにも関わらず、作業者に責任を押し付けるケースが多々あるようです。
酷いケースは、何でもかんでも人のせいにするという人もいるので注意が必要ですね。
自分の利益を求める人には、作業者の利益を確保しようと考えてくれる人もいます。
しかし、多くの場合は、自分の利益の最大化だけを考えているケースが多いように感じられます。
共存共栄する為に、タダという設定はあり得ないと考えた方が、経済が円滑に回りそうですね。
ボランティアは責任範囲を明確にして、できる限りの配慮をした上で、やりがいと達成感を共有できれば最高ですね。