『過去に価値があったことは決してなくならない。人間が気づいた真実や善は決して死なず、この先も死ぬことはあり得ない(トーマス・カーライル)世界の名言名句1001 p314』
「本物の過去はなくならない」とカーライルは結んでいる。
カーライルは、「ある」に注目し、真実や善の表面的な部分は消えても、実体は残ると考えていた。
人が囚われがちな、理解しがたい過去への郷愁や未来に対する過度の期待感に振り回されることを避けたかったからかも知れない。
「理解しがたい過去への郷愁」は、どうして、あんなことが私に降りかかったのだろうか?
などとの無限ループに発展しやすいし、「未来に対する過度の期待感」は、今ココという大切な思考時間を見事に奪っていくことがあるからでしょうね。
共感性という点では、人は選り好みがあり、万人に支持される思考はないでしょうし、批判にもさらされます。
ただ、「ある」ということに、フォーカスし、「今ココ」出来るだけの意識を向けるのは、筆者の共感する要素だと考えました。
それで、このフレーズをピックアップしたのですね。