表現者の喜怒哀楽をそのまま感じればいいと言うことなのでしょうか?
イタリアの哲学者・エッセイスト・文芸評論家・小説家のウンベルト・エーコは、インタビューの中で、ショパンの作品には「とても悲しい曲がある」といい、たとえ、その感情(後悔・孤独・悲しみ)自体は、喜ばしいと思えなくても、音楽が表現する感情を楽しむいう内容を言及した。
感受性豊かな人は、その旋律に触れただけで、共感し、洪水のごとく落涙したりする。
喜怒哀楽を表現するのは、表現者に委ねられている。
一方、聴き手には、選択権がある。
それぞれが、それぞれで良いわけです。
色々な表現者の感性に触れることが、自分の幅を広げるというならば、選り好みを少し控えてみるということですね。
今まで、聞き逃していた音源が楽しめるという考え方もあります。
それぞれの許容範囲の中で、少しでも広がる世界観が増えるのも良いかもしれません。